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『GS』

『GS』

【じーえす】①80年代サブカルチャーの隆盛期のピークであると同時にニューアカデミズム・ブームを迎えた1984年に、ブームの火元である浅田彰をはじめ四方田犬彦、伊藤俊治らが編集委員を務めたお勉強雑誌。といっても90年代の『批評空間』『InterCommunication』みたいにお勉強一辺倒ではなく、サブカル系の軽めのコラムもあり、まさにサブカルと現代思想の短い蜜月の産物だった。たとえば第2号には、浅田彰をチビ太に、蓮實重彦をイヤミに……という具合に、現代思想の書き手たちを赤塚不二夫のキャラになぞらえた中森明夫のコラムが見られる。②テレビやCGなどをとりあげた「電視進化論」という特集号では、CTスキャンで浅田彰の体の断層写真を撮り、それをもとに3D-CGをつくっているが、当時まだポリゴンのなかったことを思うとその労力には涙を禁じえない。③『GS』という誌名はグループ・サウンズの略ではなく、「ゴダール・スペシャル」の略らしい。同誌のゴダール特集号は古書店でもなかなか見かけない。

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