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リスト::天使の辞典::『砂の器』篇::原作

原作【げんさく】①映画版が企画されたのは、まだ原作小説の新聞連載が続いていた時期だった。そのため、映画での設定や結末は原作とやや異なるものとなっている。②たとえば、殺人犯である和賀は同じ音楽家でも、原作では前衛音楽を手がける現代音楽家なのに対して、映画版では交響曲を手がけるどちらかといえば古典的な音楽家という設定に変更されている。③しかしその設定のおかげで、和賀が自らピアノ(彼はまたタクトも握っている)でオーケストラとともに演奏するピアノ協奏曲「宿命」をバックに、父と子が人々に追われながら各地を彷徨うという、あの劇的なクライマックスシーンが可能となったわけである。そしてこのことこそ、映画版『砂の器』を、単なる原作どおりのサスペンスにとどまらない、「感動巨編」たらしめているといえよう。④その後何本かつくられることになるテレビドラマ版にいたっては、松本清張原作というよりもむしろこの映画版の潤色といったほうがいいだろう。

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