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貧病争【ひんびょうそう】①『砂の器』をはじめ、多くの松本清張作品の大前提として存在するもの。と同時にある世代までの日本人にとっての共通体験であったがゆえに、彼の小説および原作とした映画やドラマは多くの人々の共感を得た(実はこれは、戦後の新宗教左翼運動の大前提として存在したものでもある)。②しかしその大前提が失われたいまとなっては、松本作品を現代という設定で映画化・ドラマ化するにはかなりの無理が生じることになる。2004年TBS系で放映された『砂の器』のリメイク版が失敗した原因の大半はそこに求められよう(たとえば和賀の父親がハンセン病患者ではなく、殺人者という設定に変更した点など)。③とはいえ、原作もしくはオリジナル版の時代設定をそのままにしたからといって、リメイクに成功するというわけでもない。これまたTBS系で最近放映された『赤い疑惑』のリメイク版を見ても、それはあきらかだろう。

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