Hatena::Groupsubhyon

大友克洋

大友克洋

【おおとも-かつひろ】①かつて『気分はもう戦争』でコンビを組んだ矢作俊彦がその十数年後、再びマンガの原作を持ちかけたところ、「僕はもう金持ちになったから、もうこれ以上マンガは書きたくない」と断った人。マンガはやはり貧者の芸術らしい*1。ちなみにその時矢作が持ちかけ、結局は単独作品として発表したのが小説『あ・じゃ・ぱん』である。②強弱のはっきりした線が描けるGペンの時代=劇画の時代に、シャープな線が特徴である丸ペンを用いることによってピリオドを打った人。またスクリーントーンを何枚も重ね合わせ、それをアートナイフで削って効果を出すなどといったそのテクニックは、きわめて無機質な画を描くことを可能にした。このような作風はマンガ界における「ニューウェイブ」と位置づけられ、80年代にはテクノポップサイバーパンクなどの同時代の現象と絡めて語られることになる。③『のらくろ』の単行本の表紙を、黒地にのらくろの目のアップという大胆な意匠(しかもカバーは革張り)で飾った田河水泡、『ブッダ』の単行本をハードカバーで出すことを提案した(すぐには実現しなかったが)手塚治虫など、マンガ史のエポックをつくった作家には自作の単行本の装丁や造本にもこだわる者が多い。大友もその例に漏れず、『童夢』では限定版の豪華本を出したほか、『AKIRA』でも普通のマンガ単行本より大判で、小口の色を塗るなど凝った造本が話題を呼んだ。

 (リスト::天使の辞典::サブカルマンガ家篇

*1:ようするに金があればCGをふんだんに使ってアニメをつくったほうが、マンガよりもはるかに自分のイメージを具現化できるということなのでしょう。

* はてなダイアリーキーワード:大友克洋