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永沢光雄

永沢光雄

ながさわ-みつお】①2006年11月1日 ②ノンフィクションライター ③47歳 ④代表作としては、ほとんどの人が名インタビュー集『AV女優』をあげるだろうが、私(近藤)はあえて単行本未収録のはずのルポルタージュ長嶋茂雄『日溜まりの記憶』。」(『ナンバープラス 20世紀スポーツ最強伝説①スーパースターとその時代』、1999年所収)をあげたい。長嶋茂雄が天覧試合でサヨナラホーマーを打った1959年生まれの永沢は長嶋についての原稿を依頼され、長嶋とはほとんど無関係のはずの元・日大全共闘リーダー・秋田明大に会わせてくれるならという条件で引き受ける。しかしいざ取材を始めてみると、秋田のもとへと向かう際に乗ったタクシーの運転手が期せずして、かつて巨人多摩川グラウンドによく行っていて、長嶋とおでんを食べながらしゃべったこともあるという話を自ら語りだすなど、これが見事に長嶋をめぐる市井の人々の声が記録されたルポルタージュになっているのだった。とどめはラストで、永沢はふと思い立ち久々に仙台の実家に電話をかけ、父親に何気なく長嶋について聞いてみる。すると、驚いたことに父は長嶋の熱烈なファンで、実は光雄という彼の名前も長嶋茂雄の名から一字をとったものだというのだ。初めてその事実を聞かされた永沢は父に、春になったら東京ドーム巨人戦を観にいこうと約束して電話を切る……。まさに私ノンフィクションという趣きだが、私はこの文章が好きだ。/人と話すのが苦手で、インタビューも酒を飲まなければできなかったそうだが、その話を知って妙に勇気づけられた覚えがある(私もインタビューが苦手なので)。結果的にその酒が命を縮めてしまったのだが……。

 凡例:①命日②肩書③享年④雑感・トリビアetc.

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