Hatena::Groupsubhyon

赤瀬川原平

赤瀬川原平

【あかせがわ-げんぺい】①ちょうど前衛芸術家として行き詰っていた時期に、いわゆる「千円札裁判」の被告として訴えられる。このとき、理論武装にいそしんだおかげで文才が開花、後年の芥川賞受賞へとつながる。②現在は日本美術を応援中。③『老人力』がベストセラーになって以降、『質問力』『段取り力』『竹内力』『交渉力』『鈍感力』など「~力」と謳った本が増えた。しかし本来マイナスのイメージでしかとらえられていなかったものをプラスへと転じたという点にこそ『老人力』の真骨頂があったことを考えると、それ以外の「~力」は何のひねりもなく、つまらない(ひねりがあるのは、しいていえば渡辺淳一の『鈍感力』ぐらいか)。④これまでの赤瀬川の活動はひとつのジャンルに収まらず多岐にわたる。が、扇風機や椅子などを梱包することにより、物から本来の機能を奪い取った「梱包芸術」をはじめ、紙幣から価値を切り離し模型化した「模型千円札」、マンガという手法を用いて社会現象や言葉の意味を攪乱しつづけた『櫻画報』などのパロディ作品、あるいはフェティシズム的な表現が随所に見られる尾辻克彦名義の小説群や、路上の無用物に注目した『超芸術トマソン』というぐあいに、そこには一貫して、物事と言葉(意味)の関係をずらしてみせるという姿勢が読み取れる。

 (リスト::天使の辞典::サブカル淑女紳士篇

* はてなダイアリーキーワード:赤瀬川原平