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松原メンバーの過去原稿

2003-12-3003年、サブカル?ニュース川柳

はじめまして。

わたくしは松原美由樹と申すサブカル好きです。

今回は誠に僭越ながら、わたくしの目からみた03年のサブカルニュースについて、川柳テキストでおおくりします~。

テナントの 入らぬビルで 夢仕掛け

バンダイミュージアムオープン



千葉県松戸市に「バンダイミュージアム」がオープンしました。(平成18年に閉館)

メインキャラクターは『ウルトラマン』『美少女戦士セーラームーン』『機動戦士ガンダム』『仮面ライダー』…。

ばらばらやんけ。

玩具の権利持っているってだけで、展示コンセプト無いやんけ!!

館内のショップにはバンダイの商品しかないから、普通おもちゃ屋より品薄だし。

ビル内施設として「ナムコナンジャタウン」を目指しているらしいが、内装など改善の余地アリアリである。

それでも、地元民がちょっと日常を抜け出すのに行くにはちょうど良いかも。

3階の「Msカフェ」(のちに「プリモ・カフェ」に店名変更)など、いい雰囲気である。

ガンダムが 無けりゃお洒落な 店なのに

(「ガンダムカフェオープン

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バンダイミュージアム最上階に

ある「ガンダムカフェ」は、スペースコロニー内のカフェイメージしたスタイリッシュカフェ

しかし呼び物の、「等身大ガンダムの頭」が雰囲気ブチ壊しである。

未成年が酒を注文してがんがん飲んだり、カップルの男が同伴の女性に「ギャン」について語ったりしているぞ!


メニュー一例

ニュータイププレート◆

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手前右の入れ物には、クラムチャウダーが入っています。

クルトンがわりのビスケットは、ちょっと甘めでした。

グリーンアスパラベーコン巻き

ショートパスタトマトソース和え

クレソン、チャンツアイのような香草

サウザンアイランドドレッシングがかかったキャベツ

パン(固かった。全粉粒パンぽい)

チキングリル、マスタードソース塗り

手前左のカップは、コーヒープリンでした(美味)

 注:使用した写真平成18年5月に撮影したものです。

●お子様の 劇場夜は 大人向け

イエローキャブによる『キューティ・ハニー』上演)

そんなミュージアムの地下にオープンしたのはその名も「B-ONEシアター」。

昼間はデパートの屋上よろしく特撮ヒーロー握手会撮影会をやっているのだが、

夜間はグラビアアイドルを擁するプロダクション、「イエローキャブ」のメンバーによる

ショー『キューティハニー』が上演された(ちなみに杮落とし公演であった)

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宣伝が少なかったのか、はたま松戸という立地がキツかったのか、客席はまばら。

私が観た回の客は声優学校の生徒と関係者(声優業界人)、地元商店街のおじさんだけであった。でも内容は…エロかった!

シスター・ジル「さあ、からだをみせろ」

秋夏子「いや…、いや、ハニー、助けて!」

ビシッ!!(ムチで叩かれる)」

夏子「いやっ!(ビジッ)いやああ!」

じ、実演ですぜだんな。

しかもイエロー・キャブの女の子棒読みで、そこがまたエロい

再演なったあかつきには、ぜひまた松戸で!!

さてここからは、バンダイミュージアム以外の話題です。

パンツ見せ 解禁なった 実写版

セーラームーン実写化

美少女戦士セーラームーン(1) [DVD]

美少女戦士セーラームーン(1) [DVD]

美少女戦士セーラームーン』が実写化された。

主演の沢井美優金髪が似合ってよかった。

ミュージカル版では大山アンザが好演だったが、原史奈金髪が似合わずイタかった。

現主演の黒木マリナ容姿演技ともに沢井と比べるなよ、可哀想だから。

ちなみに実写版の「大阪なる」役の河辺千恵子ミュージカル版のマーキュリーである。

実写版のアクションを見たとき、「パンツ、見せすぎ…」という感想を持った。

アニメ放送時に、メイン作画の只野和子や、フィギュアの造詣士達が、上層部から「パンツが見えないように」と厳格に指示されたと言っていたので、実写版は平気でパンツを見せている。

時代は変ったのだなあ。

ちなみにミュージカルの衣装は、スカート下がブルマ状になっていて、アクロバットしてもめくれないのであった。

あらら、サブカルニュースのはずが、ずいぶんと偏ってしまいました。

04年のサブカル界に実り多き事を祈りつつ、またの機会をどうぞよろしく~。

(初出『サブカル評論』第5号、2003年12月 一部改稿)


もの狂ひ、にほんごであそぼ 22:05

生まれてこのかた観たライヴは数々あれど、短くて盛り上がり、大爆笑だったベストワンは、靖国神社夜桜能」での狂言「ふくろう山伏」である。

ふくろうに取り憑かれた弟のために、兄が神通力を持つ山伏を呼んでお払いをしようとするのだが、登場する山伏舞台に現れた瞬間からもう、ヤバイのである。

目がイッちゃってる。

電波系だ。

足を動かしているのに一歩も進んでいない。

こんな怪しい山伏にふくろうが払えるわけもなく、やがては兄や山伏本人までも取り憑かれ、三人三様、ホッホ~!!などとわめきながら舞台で暴れまわる、壮絶な狂言である。 これを見て狂言師とは、なんと特殊な商売であろうかと思ったものだ。

家業を継いで幼いころより熟練の「狂態」をさらし、客がそれを見て喜ぶのである。

 そんな「狂態」の楽しさ(!)を紹介する子供番組が「にほんごであそぼ」(ETV)だ。

にほんごであそぼ 萬斎まんさい [DVD]

最初に見た時には「言葉遊び」を入口として、「ひらがな・カタカナ」「名詞」を覚えていくようなものなのかと思ったが、そうではないのである。

にほんごであそぼ」はことばに親しみ、伝統芸能ごっこで遊ぶことを目的とした番組であるらしい。

にほんごであそぼ」には、祖ともいうべき番組英語であそぼ」がある。この二つを比較すると特徴が浮かびあがるのだが、まず、「英語であそぼ」は、遊ぶためではなく、歌や寸劇を通じて英語を覚えるための番組である。

ここで、「英語~」を全く観ていない方のために

番組に内容について説明しよう。

英語であそぼ FUN FUN Songs ! [DVD]



初代「英語であそぼ」は、登場人物たちの寸劇を通じて英語に親しむという構成だったが、お姉さんに色気がありすぎ、出演する着ぐるみに統一感がなく、英語部分日本語部分住み分け曖昧というどうにも気持ちの悪いものであった。

その後、クロードチアリの娘クリステルと、現在「夢りんりん丸」のメインMCを勤める戸田ダリオバトンタッチクリスは好演したと思うが、やはり番組全体に「日本人が演じる外国」的違和感があったのは否めなかった。

そして、次の「愉快なラプトーン一家」シリーズで、番組は飛躍的な発展・安定を見せる。メインMCは表情豊かな着ぐるみのJ.B.(ジェイ・ビー)アメリカ系のパパ台湾系のママ、混血の少女と、クリーチャーマペット達の世界。(ようするに、セサミ・ストリート文法なのだが)このような設定のなかで英語日本語自然にミックスされ、日本子供たちが番組に馴染めるよう、こどもとバス停やりとりバス停くん」、ギターを持ったエリックが各地で子供と交流を持ってロケをする「Hi!Eric」と、申し分のない構成であった。現在はJ.Bとエリックが中心となった番組となっている。

にほんごであそぼ」では、番組を構成する設定はあるかもしれないが紹介はない。ただいきなり演技が始まる。取り上げられるのは、かるた・落語文学のなかの「意味のない変ないい回し」ばかりである。狂言でもまず見せられるのは、面を使ったれっきとした演目「神鳴」(かみなり)であった。児童文化的見地から見て、神鳴の面は最も幼稚園ぐらいの子供の鑑賞に適さないと思う。

大人が見ても恐いと感じる程の異形で、これは「なまはげ」と同じく戒め用に使用するべきものである。(個人的には「なまはげ」は絶対にトラウマになると思うので反対だが)番組ではそれを、蝶ネクタイストライプスーツをきた野村万斎と子供映像をはさみ込み、この人物が演技していることを強調して、うまく誤魔化している。

「ヒッカ~リ!ガラガラガラガラ

スーツでこれをやられると脱力するが、狂言はこのようにばかばかしいことば遊びの宝庫であり、子供たちに人気の「ややこしや~」は、「間違いの狂言」という新作狂言である。

NHK 「にほんごであそぼ」 ややこしや編

NHK 「にほんごであそぼ」 ややこしや編

では「ややこしや」の次には何が取り上げられるのだろうか。デパートCMでやっていた「千鳥」の「チリチリ~ヤ~チ~リチリ~」もいいし(これもたしか万斎が出演していた)

「でんでんムシムシ!」と絶叫する「蝸牛(かぎゅう)」、きのこになりきってピョコピョコ動く「菌(くさびら)」なども良い。

キャプテン翼」で育った子供Jリーグを志望したように、「にほんごであそぼ」で育った子供

伝統芸能に殺到する日が来るかもしれないぞ。

能・狂言世襲性だから無理でも、落語講談には希望が見いだせるかもしれない!?



(初出『サブカル評論』第5号、2003年12月 )