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松原メンバーの過去原稿

2005-12-30

宇宙戦艦ヤマトサーガ鑑賞のてびき 1 17:11

平成子供達よ、これが第一次アニメブームです~

ケーブルテレビファミリー劇場」でアニメ宇宙戦艦ヤマトシリーズを一挙放映していた。改めて観た感想ブログに書いた所、「ぜひ、サブカル評論に再投稿を」との嬉しいお誘いを頂く。ので、大幅に加筆し、戦後60周年(!)宇宙戦艦ヤマト誕生30周年記念宇宙戦艦ヤマトサーガ鑑賞のてびき」~平成子供達よ、これが第一次アニメブームです~をおおくりします。

◆すべてはここから始まった

宇宙戦艦ヤマト劇場版(77年8月6日公開)

宇宙戦艦ヤマト【劇場版】 [DVD]

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ストーリー

西暦2199年、地球ガミラス星から遊星爆弾による攻撃を受け、放射能汚染されていた。海は死滅人類は地下に潜み滅亡を待つしかなかった。

そんななか、火星基地に赴任していた古代進は不時着した宇宙船の調査を任命される。宇宙船の中にはこの世のものとは思えぬほど美しい女がカプセルを握りしめて絶命。

カプセルを解析するとそこにはメッセージが…

14万8千光年の彼方、銀河系太陽サンザーのイスカンダル星の女王スターシャから、放射能除去装置〝コスモクリーナーD〟を提供し地球を救うという申し出であった。

海の死滅によって地表にその姿を現した、第二次世界大戦時の「戦艦大和」。秘かに改造され「ノアの箱船」であった目的が一転、イスカンダルを目指す旅に出る。いそげヤマト人類滅亡まであと365日!

◆解説◆

74年10月よりNTV(日本テレビ)系列で放映されたTVシリーズダイジェスト版が劇場公開されたもの。TV、映画ともにオフィス・アカデミー製作。

「低視聴率番組映画公開で復活」というシステムと、アニメ・ブーム発生の先駈けとなった記念すべき作品。

「期限が一年」という危機感と、SFセンス溢れる設定、そして個性的な乗組員(古代・雪・島・相原アナライザーなど)の葛藤も盛り込んだ宇宙冒険ロマンである。ちなみに、イスカンダルの美女・サーシャの犠牲と、スターシャがタダでくれた〝コスモクリーナーD〟によって地球は救われ、そもそも宇宙放射線病であった艦長・沖田は地球を目前にして亡くなってしまう。

映画公開版では、既に寿命の尽きたスターシャが〝コスモクリーナーD〟を授けてくれるが、TV版・ディレクターズカット版ではスターシャは古代進の兄・守を愛するというロマンスがあった。

この時点で辞めておけば、「ヤマト世界観破綻しないで済んだのであるが…

世相の波が作品を押し流し、ヤマトはまた航海(公開)に乗り出す事となる。

(初出『サブカル評論』第9号2005年12月)

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宇宙戦艦ヤマトサーガ鑑賞のてびき」 2 17:03

◆本当のヤマトはここで終わっている…?

●「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」(78年8月5日公開)

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ストーリー

 ヤマトが持ち帰った〝コスモクリーナーD〟のおかげで急速に復興した地球

新時代の宇宙戦艦が台頭し、いまやヤマトはドックにひっそりと眠っていた。

初代艦長・沖田十三の銅像がある「英雄の丘」で、一升びんを抱えかつての戦争を懐かしむ乗組員たち。(おいおいおいおい…)

そこへ、宇宙からのSOSが届く。それは、「テレザート星のテレサ」(何故か意味なく全裸美少女)から、全宇宙を侵略にやってくる「白色彗星帝国」への警告であった。テレサの説明を受け、立ちあがるヤマト

だが、強大な敵の前に一人、またひとりとクルーが犠牲になっていく・・・。

◆解説◆

 ダイジェスト版だった前作の大ヒットを受け、オール新作で制作された劇場版第2作目。製作は「オフィス・アカデミー」表記であるが、スタッフロールを見ると大手製作会社東映動画の全面協力があったと思われる。そのため作品の画風がガラリと変わった。(続編で絵の雰囲気が変わるのはアリ、ということを示した記念すべき作品)そして本作では、ヤマトを操縦した島大介と一般乗組員以外、主要人物が死んでしまうという衝撃的なラストを迎える。(マスコット存在の猫のミーくんまで爆死の描写がある)宇宙戦艦ヤマトは、愛する森雪の亡骸を抱いた古代進と、物質に触れると大爆発を起こす性質をもつ「テレサ」とともに白色彗星帝国目指して自爆する。子供向けとして誕生したテレビまんがの「絵」が高度になったうえ、「メメント・モリ(死を想う)」要素が入ったことによって大人の鑑賞にも耐えうるアニメというジャンル誕生したー。結果として、間違いなく第一次アニメブームは、興業的には映画宇宙戦艦ヤマト」から、内容的には「さらば~」から始まったと言ってよい。

が、「宇宙で自爆」というプロット自体は、使い古されたものである。

 そもそも、日本アニメ第一号である鉄腕アトム(63年虫プロ製作)が最終回地球を守るためにミサイルともども太陽に突っ込んでしまっていることが発端となり、初期に制作されたSFもののラストシーンで「宇宙で自爆(自滅)」が流行した。(「サイボーグ009」(六八年、東映動画製作)「ジャイアントロボ」(六七年東映製作)も、宇宙で自滅プロットである。009は助かるけどね) 

 せっかく根付いた大人向け動画・「アニメ」というジャンル。最大のヒット作であるヤマトをこのまま沈めてはならない。が、主人公が死んでしまっては続きが作れにゃい。

そこで、「TVシリーズで再構築して主人公を生かし、続編を作る」という作戦に出た。戦略的には英断でも、ストーリー破綻まくりである。

物語世界を深く愛していたファンの失望は押してしるべし。

かくして、アニメ専用チャンネルヤマトシリーズを放映する場合、「さらば~」を組み込むと二作目で主人公が死んでしまい、三作目に続かない。

そしてシリーズ最後の作品「ヤマト・完結編」のあとに放映した場合、壮大にしてハッピーエンドな「完結編」が無意味になってしまう。

真の金字塔的作品は宇宙に浮かんだままの幽霊戦艦となっているのであった。

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(初出『サブカル評論』第9号2005年12月)

宇宙戦艦ヤマトサーガ鑑賞のてびき」 3 17:15

ヤマトの「黒歴史」はここから…

宇宙戦艦ヤマトⅡ「ヤマト永遠なれ」(79年10月6日放映)

宇宙戦艦ヤマト2 DVD MEMORIAL BOX

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ストーリーは、「さらば宇宙戦艦ヤマト」と同じ。

◆解説◆

 78年10月よりNTV系列で放映されたTVシリーズの総集編。

読売TVとオフィス・アカデミーの共同製作。主人公達が死んでしまう劇場公開2作目「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」とはエンディングが違う。「映画テレビエンディングが違うのはアリ」という事を示した記念すべき作品。また、アニメ界初の全裸美少女キャラ・テレサがTVという事で、袖にボンボンのついた服を着せられた。ちなみに、TV版ではテレサがヤマトクルー・島大介(ツッパリにあらず)を愛し、彼女一人の自爆によって地球は救われる。


またまたテレビスペシャル

●「宇宙戦艦ヤマト・新たなる旅立ち」(79年7月31日放映)

ストーリー

地球を滅ぼそうとしたガミラスデスラー総統。(声・伊武雅刀

シリーズ化によって親しみが湧きファンも増え、あれよあれよと味方に変容してしまった。新たな敵・暗黒星帝国が現れガミラスと戦闘を開始したことにより、スターシャのイスカンダル星が軌道を離れ、宇宙をさまよいだす。かつて恩を受けたヤマトはスターシャ(と、彼女の夫となった兄・古代守)を救うために発進。デスラーのスターシャへの恋慕まで描かれた作品。

◆解説◆

CX(フジテレビ)とオフィス・アカデミーの共同製作(そう!フジテレビで放映したんだよな)

続編映画と、テレビ局編成期のために作られたTVスペシャル版。ちなみに、スターシャの尊い犠牲によって地球は救われる。「さらば宇宙戦艦ヤマト」で主題歌沢田研二が起用(曲名:ヤマトより愛をこめて)されてから、このシリーズ流行歌歌手主題歌を歌うのが定番に。本作の主題歌島倉千代子が歌う「サーシャ・わが愛」である。当時聞いてもかなり脱力した。

(初出『サブカル評論』第9号2005年12月)

宇宙戦艦ヤマトサーガ鑑賞のてびき」 4 17:20

◆ふたりの愛が試される?劇場公開◆

ヤマト永遠に」(80年8月2日公開)

ヤマトよ永遠に【劇場版】 [DVD]

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ストーリー

 西暦2203年、暗黒星帝国艦隊により、地球人間の脳細胞だけを破壊するという「重核子爆弾」が打ち込まれてしまう。戦闘体勢を整えるべく、いったん宇宙に脱出するヤマト

がそのさなか、ヒロイン森雪が負傷し敵の捕虜となってしまう。小惑星空間に赴任していたヤマトクルーの真田の姪・澪は、実は前作で預かったスターシャと守の娘・サーシャなのであった。一年で17歳の娘に成長し、超能力をもつサーシャは古代進に憧れを抱き、一方捕虜となった森雪は美形の敵の将校アルフォンに告白され、揺れる…。離ればなれになった二人の愛の試練を描いてゆく。

◆解説◆

オフィス・アカデミー製作。

キャラクター一年で0歳から17歳まで育つという事がアリ」という事を示した記念すべき作品。ちなみにスターシャの娘サーシャが恋と生命を犠牲にし、雪が大活躍したおかげで地球は救われる。アルフォン少尉の声の担当野沢那智アラン・ドロン張りのいい男っぷりで雪に迫った。

◆あーらら、こららの大失敗…

宇宙戦艦パートⅢ総集編 太陽系の危機!」(83年12月28日放映)

宇宙戦艦ヤマト? DVD MEMORIAL BOX

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ストーリー

23世紀初頭。銀河宇宙間で、かつてのガミラス、「ガルマン・ガミラス帝国軍」(地球ヤマトにとっては味方)とボラ連邦による星間戦争が勃発。

その戦闘中ミサイル太陽に命中し、太陽内部核融合が異常増進。

人類が移住できる星を求めて、またもやヤマトが旅に立つ。

◆解説◆

 ウエストケープ・コーポレーション製作(突然出て来た名前だが、プロデューサー・西崎義展の個人事務所である)

80年より放映されたTVシリーズ(こちらは、読売TV製作)の総集編。大ヒットシリーズだからこそ冒険し、失敗するのもアリという事を示した記念すべき作品。見るからに痛い乗組員や出来損ないの女神キャラ〝ルダ・シャルバート〟などが出てくる正直しんどい作品だ。ちなみに、「永遠に」でサーシャを好演した声優・藩恵子さんが本作の地球防衛軍の娘も、ルダ・シャルバートの声も担当。次回作「完結編」の女神キャラクイーン・オブ・アクエリアスにも内定していた。たしか文化放送ささきいさお青春大通り」で、藩恵子版アクエリアスが流れ、テープにとって持っていたもんね。

しかし、実際にはアクエリアスの声は田島玲子さんが担当。藩恵子さんはその後もTV版ガンダムイセリナ、ララア、のちにまた松本零士作品の「千年女王」など一時代を築く。

(初出『サブカル評論』第9号2005年12月)



宇宙戦艦ヤマトサーガ鑑賞のてびき」 5 17:27

◆やはりどこかで、終止符を打たなければ…。

●「宇宙戦艦ヤマト完結編」(83年3月19日公開)

宇宙戦艦ヤマト?完結編?【劇場版】 [DVD]

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ストーリー

 2203年、伝説の回遊惑星アクエリアスの接近により、惑星ディンギルは水没する。生き残ったディンギル帝国の総統・ルガールは、アクエリアスを故意に地球に接近させ、人類を滅亡させて地球に移住しようと計画。(水没したてめえの星にまた住みなおせよな)

圧倒的な力の前に屈する地球防衛軍。だがその時、立ち上がった男がいた…。初代艦長・沖田十三が生きていたのである!

◆解説◆

東映動画ウエストケープ共同製作の新作映画。(いろんな所と組みましたね)

ヤマトⅡ」以降の作品を「黒歴史」とみなした?初代艦長・沖田十三が蘇った作品。

Ⅰと完結編だけを抜いて観てみると異様に泣けるし、納得できる。Ⅱ以降、艦長代理として成長してきた古代進若者としての役割に戻し、森雪と結婚させた。長いこと待たされたわりには、ユキのウエディングドレスセコくないかい?

劇場版では二人が結ばれる美しいラブ・シーン…はっきり言ってセックスシーンがあるが、テレビでやるときは無い!!結婚式がフェイド・アウトして、モノローグシーンになって終了するのだ。今回、深夜放映だからあると思ったのに。(ブツブツ)

ま、あれはなくても良いのかなあ~???

皆様どう思われるだろうか…以下、美しいラブ・シーンの映像です。

注:音がでます。八神純子の声が高く、音が割れるのでボリュームを絞る事をお薦めします)


人間ドラマは重厚だが、全体の尺が長すぎるというのが正直なところである。

ちなみに、史実になぞらえて(?)地球を守るために海の星・アクエリアスに沈んでいくヤマトのおかげで、地球は救われる。

(初出『サブカル評論』第9号2005年12月)


宇宙戦艦ヤマトサーガ鑑賞のてびき」 6 17:32

ヤマトのマトメ

ヤマトは大騒ぎしたが、地球ほとんど女神キャラの犠牲によって救われた。

古代と雪にはお互いを信じあう愛がある。「ガンダムシリーズと大きく違うところがここ。「ガンダム」では、宇宙で女が恋したら爆死が待っている。

その相手がシャアならば死は免れない。


・第一次アニメ・ブームと書いたが…ネット検索サイトで「第一次アニメ・ブーム」と入れてみると、意外にも正しい情報にヒットしない。

ブログ筆者自身の「第一次ブーム」や、「ガンダム以降」と認定しているもの、

また「アトム」と「ヤマト」を一緒にして論じているサイトもある。

(「アトム」と「ヤマト」には十一年の隔たりがあり一緒にするのには無理がある。国産アニメ第一号からブレイク作品「さらば」までには十四年のブランクがあるのだ)

そして、第一次「ヤマト」第二次「ガンダム第三次エヴァンゲリオン」と定義するのが一般的だが、これはあくまでもSFジャンルの作品に限定された見方である。アニメ国民的になった背景には、やはり宮崎駿作品に由る所が大きいのではないだろうか。その見地からすれば、キネマ旬報が「ルパン三世カリオストロの城」(79年12月公開・東京ムービー新社製作)を支持した時期か、宮崎駿女性映画を手がけた「魔女の宅急便」(89年7月29日公開・同製作委員会製作)公開時期もアニメブームに組み込んで論じられるべきだと、筆者は感じる。


番組制作時期を洗い出してみると、局(特に日本テレビ系列)の編成時期に「ヤマト」の枠があったのだなあと痛感した。

ニッポン放送が、深夜十二時から朝の五時まで、生放送で「宇宙戦艦ヤマト」のドラマ特番をやっていた時期がある。ラジオが「受験生の友」だった時代を感じる。また、ニッポン放送はその後も「声優コンテスト」などを行い、声優ブームの担い手となった。(このコンテスト入賞者に、のちに「怪物ランドメンバーとなった郷田ほづみがいる)

実は、筆者もひそかに支離滅裂なるオーディションテープを送ったのであった。

●その後の宇宙戦艦ヤマト

その後、「二匹目のドジョウ」を狙い、さまざまな作品が製作された。

本家アカデミーは、読売テレビと共同でセルフパロディともいうべき「宇宙空母ブルーノア」(79年10月より読売系列で放映)

http://www.h4.dion.ne.jp/~baron/page115.html

発表

東映動画松本零士メカキャラクター人気に着目し、氏の作品を次々とアニメ化映画化した。

☆「惑星ロボダンガードA」(77年、CX)

http://www.weblio.jp/content/%E6%83%91%E6%98%9F%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89%EF%BC%A1

☆「宇宙海賊キャプテンハーロック」(78年、テレビ朝日

http://www.weblio.jp/content/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%B5%B7%E8%B3%8A%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF

☆「銀河鉄道999」(78年、CX)

http://www.weblio.jp/content/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E9%89%84%E9%81%93%EF%BC%99%EF%BC%99%EF%BC%99

☆「SF西遊記タージンガー」(79年、CX)

http://www.weblio.jp/content/%EF%BC%B3%EF%BC%A6%E8%A5%BF%E9%81%8A%E8%A8%98%EF%BD%BD%EF%BE%80%EF%BD%B0%EF%BD%BC%EF%BE%9E%EF%BE%9D%EF%BD%B6%EF%BE%9E%EF%BD%B0

☆「新竹取物語千年女王」(81年、CX)

http://www.globetown.net/~dup/2/3n/0688.HTML

まさに松本零士ひとり勝ち状態。松本メカキャラクターさえあれば、東映動画文芸スタッフが既存ノウハウを生かした脚本を仕上げ、名作が生み出される。

が、そのためか、ブーム以降の松本零士漫画作品は脆弱になった印象を受ける。「999」以外はほとんど未完であり、感覚的な台詞や目のアップなど、すべてが抽象的になっていくのだった。

うろ覚えだった作品がひとつあったが、入稿後万理小路信房氏(「サブカル評論編集長」より「シド・ミードヤマトは無しですか?」と言われて思い出した。

YAMATO 2520(やまと・にーごーにーぜろ)」というOVA作品が存在したのである。(95年テイクオフ製作、ボイジャーエンターティメント販売)これは、「ヤマト」総指揮者・西崎義展監督による、「ヤマトサーガより300年後の世界を描いた正統な続編」との事だが、メカの設計図が出てくるだけで古代たち主人公との繋がりが描かれていないうちに、製作会社倒産し発売中止の憂き目に会ってしまった。TV放送も劇場公開もされていないので、今回のレヴューからははずさせて貰ったが、メカ・コンセプトを著名な工業デザイナーシド・ミードが手掛け(のちにターンAガンダムデザイン担当主人公の声を少年隊錦織一清があてるなど、意気込みは十分であった。

 テイクオフ倒産後、西崎義展は資金不足や覚せい剤逮捕などでヤマトを製作できなくなってしまった。その隙に、著作権の保有を巡り激しい争いが勃発。風貌が似ている事から、西崎は当時「赤坂デスラー」と呼ばれていたそうだが、彼もデスラー同様「浪人」となり、白色彗星帝国(●北新社)や

黒星帝国(●ンダイ)、ディンギル帝国(●ンダイビジュアル)との攻防を繰り返している。かつての好敵手・古代進松本0:00)も大銀河ヤマトなる恐ろしくセンスの悪い円盤が刺さったヤマトもどきを発進させたり、

まほろば」なる双子戦艦が登場する「新宇宙戦艦ヤマト」などを描いている。

西崎と彼の会社「エナジオ」は裁判によって著作人格権が認められ、「宇宙戦艦ヤマト復活編(仮)」を企画中とか。しかし、この中のどれもが陽の目を見ず終わりゆくような気がしてならない。

それでいいではないか。

ヤマトは白色彗星帝国とともに、光の中に去っていったのだから…。


ちなみに、ソースエクスト版タイピングソフト宇宙戦艦ヤマトタイピング波動砲」では、CGで起こしたグラフィックと死去した富山敬さん以外の忠実な声優起用で、ヤマトの世界を堪能でき、お薦めである。(了)

(初出『サブカル評論』第9号2005年12月)

FernandoFernando2012/04/10 12:41Your post is a timely contibrutoin to the debate

ecadxylejkuecadxylejku2012/04/11 03:42u3IVRM , [url=http://epqlcemceenm.com/]epqlcemceenm[/url], [link=http://dflhtptqbgsg.com/]dflhtptqbgsg[/link], http://eorfemfwvqij.com/