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松原メンバーの過去原稿

2005-12-30

宇宙戦艦ヤマトサーガ鑑賞のてびき」 2 17:03

◆本当のヤマトはここで終わっている…?

●「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」(78年8月5日公開)

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ストーリー

 ヤマトが持ち帰った〝コスモクリーナーD〟のおかげで急速に復興した地球

新時代の宇宙戦艦が台頭し、いまやヤマトはドックにひっそりと眠っていた。

初代艦長・沖田十三の銅像がある「英雄の丘」で、一升びんを抱えかつての戦争を懐かしむ乗組員たち。(おいおいおいおい…)

そこへ、宇宙からのSOSが届く。それは、「テレザート星のテレサ」(何故か意味なく全裸美少女)から、全宇宙を侵略にやってくる「白色彗星帝国」への警告であった。テレサの説明を受け、立ちあがるヤマト

だが、強大な敵の前に一人、またひとりとクルーが犠牲になっていく・・・。

◆解説◆

 ダイジェスト版だった前作の大ヒットを受け、オール新作で制作された劇場版第2作目。製作は「オフィス・アカデミー」表記であるが、スタッフロールを見ると大手製作会社東映動画の全面協力があったと思われる。そのため作品の画風がガラリと変わった。(続編で絵の雰囲気が変わるのはアリ、ということを示した記念すべき作品)そして本作では、ヤマトを操縦した島大介と一般乗組員以外、主要人物が死んでしまうという衝撃的なラストを迎える。(マスコット存在の猫のミーくんまで爆死の描写がある)宇宙戦艦ヤマトは、愛する森雪の亡骸を抱いた古代進と、物質に触れると大爆発を起こす性質をもつ「テレサ」とともに白色彗星帝国目指して自爆する。子供向けとして誕生したテレビまんがの「絵」が高度になったうえ、「メメント・モリ(死を想う)」要素が入ったことによって大人の鑑賞にも耐えうるアニメというジャンル誕生したー。結果として、間違いなく第一次アニメブームは、興業的には映画宇宙戦艦ヤマト」から、内容的には「さらば~」から始まったと言ってよい。

が、「宇宙で自爆」というプロット自体は、使い古されたものである。

 そもそも、日本アニメ第一号である鉄腕アトム(63年虫プロ製作)が最終回地球を守るためにミサイルともども太陽に突っ込んでしまっていることが発端となり、初期に制作されたSFもののラストシーンで「宇宙で自爆(自滅)」が流行した。(「サイボーグ009」(六八年、東映動画製作)「ジャイアントロボ」(六七年東映製作)も、宇宙で自滅プロットである。009は助かるけどね) 

 せっかく根付いた大人向け動画・「アニメ」というジャンル。最大のヒット作であるヤマトをこのまま沈めてはならない。が、主人公が死んでしまっては続きが作れにゃい。

そこで、「TVシリーズで再構築して主人公を生かし、続編を作る」という作戦に出た。戦略的には英断でも、ストーリー破綻まくりである。

物語世界を深く愛していたファンの失望は押してしるべし。

かくして、アニメ専用チャンネルヤマトシリーズを放映する場合、「さらば~」を組み込むと二作目で主人公が死んでしまい、三作目に続かない。

そしてシリーズ最後の作品「ヤマト・完結編」のあとに放映した場合、壮大にしてハッピーエンドな「完結編」が無意味になってしまう。

真の金字塔的作品は宇宙に浮かんだままの幽霊戦艦となっているのであった。

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(初出『サブカル評論』第9号2005年12月)

FernandoFernando2012/04/10 12:41Your post is a timely contibrutoin to the debate

ecadxylejkuecadxylejku2012/04/11 03:42u3IVRM , [url=http://epqlcemceenm.com/]epqlcemceenm[/url], [link=http://dflhtptqbgsg.com/]dflhtptqbgsg[/link], http://eorfemfwvqij.com/